メリットたくさんの個人型確定拠出年金。
2017年1月に『 iDeCo(イデコ)』という愛称が付き、人気の高い制度となっています。
しかし、イデコという名前と制度の概要は知っているけれど、実際に利用している人は少ない気がします。
わたしの周りを見てみても金融リテラシーの高い企業の役員レベルじゃないとやっていない印象。
なぜ実際に利用している人が少ないかと言うと、はじめるまでが面倒くさいんです!
「 簡単にすぐできる 」って制度じゃありません。
だからこそ今はじめることが価値、そして勝ちに繋がります。
上手いこと言ってみました。
それでは面倒なイデコのはじめ方を解説します。
金融機関の選び方
まずはイデコの口座を金融機関で開設する必要があります。
本やインターネットで書かれているイデコの口座開設のポイントは下記2点。
- 運用手数料が安いこと
- 自分の買いたい商品があること
上記を踏まえたおすすめの金融機関を紹介します。
運用手数料が安いこと
こちらのイデコのデメリットと注意点の記事でも解説しましたが、イデコの口座は毎月の運用手数料が必要になります。
参考【甘い罠】知っておきたい iDeCo(イデコ)のデメリットと注意点
1回あたりの手数料は小さくても何十年も積み立てるイデコでは、そこそこ大きな額となります。
運用手数料は、ネット銀行系が安いです。
自分の買いたい商品があること
イデコで積み立てたお金は、自分で株式や債券を選んで運用をしていきます。
「自分の買いたい商品がある金融機関でイデコの口座を作りましょう。」といった話です。
しかし、今まで株をやったことのない人にとって「自分の買いたい商品」なんてものはありませんよね。
さっぱりわからない人がほとんどのはず。
なので、わたしは「買いたい商品があること」ではなく、「たくさん商品があること」が大切なんじゃないかと思います。
沢山商品があれば、イデコを何年か運用して知識がついてきた時に、買いたい商品がその金融機関にある確率が高いですね。
商品の豊富さもやはりネット銀行系が強いです。
逆に商品がたくさんあって選ぶのが大変といった人は、大手銀行系がいいと思います。
おすすめの金融機関
わたしは断然「SBI証券」での口座開設をおすすめします。
- 安い手数料でSBI証券の取り分はゼロ
- 業界最多の豊富なラインナップ
- セレクトプランの登場で商品ラインナップが最強
ガイアの夜明けで紹介された「ひふみ年金」も購入可能です。
SBIってあまり馴染みのない方も多い会社かもしれませんが、わたしは銀行口座も自動車保険もSBI。
SBIグループは、証券、銀行、保険、住宅ローンなど、インターネットを通じてより低価格で利便性の高い商品やサービスを提供する金融サービス事業をはじめ、アセットマネジメント事業、バイオ関連事業をグローバルに展開する総合企業グループです。
SBIホールディングス
会社紹介にも書かれているとおり、安くて便利なサービスを提供している会社です。
この3つから選べばOK。
手数料がかかりますが、イデコは他の金融機関に口座を変更することも可能です。
変更の際は、一旦売却して現金化し、変更先の金融機関が指定する運用商品を新たに選択します。
SBI証券での iDeCo(イデコ)のはじめ方
大きな流れは、次の3ステップです。
- 口座の開設
- 掛け金の準備
- 掛け金の運用
今回は1番の口座の開設のところまでを説明します。
資料請求をする
まずは、資料請求からはじめます→SBI証券
インターネットサービスが強みのSBIなのに、なんでネット完結じゃなくて資料請求なんだよ。
と思いましたが、イデコをはじめるためには書類が必要になります。
よって、まずは資料請求といった流れになります。
資料請求をすると3日ほどで資料が届きました。
5つの必要書類を準備する
届いた資料に記入をしていきます。
個人型年金加入申出書
個人情報、掛け金の引き落とし口座情報、事業所の情報などを記載します。
注意点は引き落としが出来る金融機関についてです。
一部のネット系銀行(セブン銀行、ソニー銀行、じぶん銀行、大和ネクスト銀行)は指定することが出来ません。
※2018年9月から住信SBIネット銀行での引き落としが可能になりました。
その他、商工組合中央金庫や一部の信託銀行、新銀行東京やオリックス銀行など指定することができない金融機関が存在します。
大手銀行はもちろんのこと、新生銀行や楽天銀行、イオン銀行などは指定可能となっています。
楽天ブランドが気にならない人は、楽天証券でのイデコもいいかと思います。
預金口座振替依頼書 兼 自動振込利用申込書
署名と掛金引落口座情報を記入します。
左上に「御中」と入っているところを見ると、SBI証券から引き落とし口座の金融機関へ送る書類でしょうか。
事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書
これぞイデコ最大の難関書類。
サラリーマンの場合、事業主に書類記入して貰う必要があります。
これは超面倒ですね。
会社にこんな事お願いできる立場にないサラリーマンは厳しいです。
数字が上がっていない営業マンが、お願いするのは不可能と思われます。
私は小さな会社なので社長に直接お願いしました。
社長、イデコやりたいんでハンコいいっすか?
ここがイデコをはじめる最難関です。
確認書
SBI証券からの確認事項への同意書といった感じでしょう。
本人確認書類
最後に本人確認書類です。
運転免許証の表裏のコピーか各種健康保険証の表裏コピーを貼り付けます。
この面倒なすべての書類の準備が難関じゃ。
私もここで1ヶ月放置してしまいました。
必要書類が準備できたら同封の封筒で郵送します。
郵送から2週間程度でSBI証券から返送書類到着のメールが届きました。
まだまだ先は長いですが後は待つだけ。
SBI証券より加入審査・新規加入手続完了書類の到着
SBI証券の書類受領のタイミングで最初の引き落としのタイミングが変わってきます。
国民年金基金連合会で加入資格等の確認を行い、確認・手続きが終わると状況に応じて各種通知書が郵送されます。
引き落としは、前月分の掛け金が毎月26日(銀行休業日の場合は、翌銀行営業日)に引き落としです。
毎月1〜5日までに受領
書類受領月の翌月中旬頃にSBI証券より「IDおよびパスワードのお知らせ」が発送されます。
書類受領月の翌月から初回1ヶ月分の引き落としが開始されます。
毎月6〜月末までに受領
書類受領月の翌々月中旬頃にSBI証券より「IDおよびパスワードのお知らせ」が発送されます。
書類受領月の翌々月から初回2ヶ月分の引き落としが開始されます。
書類が着いたらいよいよ運用開始
面倒な申請が終了し、口座の開設ができたらいよいよ運用開始です。
掛け金は、初期状態では元本確保型商品(預金)となっています。
自分で商品を選んで変更しましょう。
参考SBI証券でのiDeCo(イデコ)の掛け金の配分方法・運用商品の買い方
さらに面倒なケース
面倒なイデコの開始準備ですが、さらに面倒で時間が必要な場合があるようなので紹介します。
面倒というか時間がかかります。
企業型確定拠出年金からの変更の場合
掛け金を企業が払ってくれていた人が、転職などによって自分で払うことになるケースです。
書類を送ってから受領され「IDおよびパスワードのお知らせ」が送られるまで2〜3週間かかります。
さらに、元々の掛け金の以降が完了するまでには1ヶ月半〜3ヶ月間かかります。
厚生年金基金・確定給付企業年金等からの変更の場合
これも転職や退職した場合ですね。
元々の掛け金の以降が完了するまでには2ヶ月〜3ヶ月程度かかります。
さらに企業型確定拠出年金も行っていた場合は、4ヶ月〜5ヶ月程度必要な場合もあるようです。
まとめ
自分一人でインターネットですぐ申し込み完了といかないのが、イデコをはじめるのに面倒な最大の原因です。
なんとかその面倒な部分を突破し、イデコのメリットを受けましょう。
書類の手続きが完了したら、後はコツコツ積み立てて運用していくだけ。
老後に備えて頑張りましょう。
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