一時的には、無料・無償であったり、非常に安価であったりするものは、後になって相応又はそれ以上の対価を支払うことになるものである、世の中は、都合良くできているものではないという戒め。(引用:wiki)
節税しながら老後資金の積立ができるiDeCo(イデコ)は、「絶対にやるしかない!」と思うような素晴らしい制度です。
とても甘い制度に思えます。
参考iDeCo(イデコ)のメリット『 お得な3つの節税 』を徹底解説
でも、しっかりとデメリットや注意点も存在するんですよね。
しかしデメリットや注意点も、あらかじめ知っていればリスクを最小限に抑えることが可能です。
知っていれば、問題のない範囲で取り組むことができますね。
iDeCo(イデコ)の特性を理解した上で、お金を積み立てていくことが必要です。
iDeCo(イデコ)のデメリットと注意点
60歳まで引き出せない
一番大きな問題は、原則60歳までお金を引き出すことが出来ないことです。
もちろんそのことを知ってiDeCo(イデコ)をはじめる方が大多数だと思いますが、万が一、不都合が起き、すぐに現金が必要になっても積み立ててきたiDeCo(イデコ)の口座からは引き出せません。
ここは注意が必要です。
あくまでも余剰金で老後の資金をつくるつもりでやるべきじゃ!
日々のカツカツな生活費の中からiDeCo(イデコ)に積立をしてしまうと、万が一に対応することができません。
そんな時、積立を停止して口座に入っているお金の運用だけをすることは可能ですが、引き出すことは出来ません。
急に教育資金が必要になったり、収入が減ってしまう可能性は十分に考えられます。
原則60歳となっているのは、高度障害時には「障害給付金」としてもらったり、死亡時には「死亡一時金」として受け取ることが出来るという意味です。
また、加入時期によっては60歳から受給できない場合もあります。
60歳から貰うためには最低10年間iDeCo(イデコ)に加入する必要があり、それに満たない場合には受給開始年数が60歳以降になります。
加入期間 | 受給開始年数 |
---|---|
1ヶ月以上2年未満 | 65歳 |
2年以上4年未満 | 64歳 |
4年以上6年未満 | 63歳 |
6年以上8年未満 | 62歳 |
8年以上10年未満 | 61歳 |
この60歳まで引き出せないデメリットですが、「逆に強制的に老後資金が貯蓄ができる」と考えれば、貯蓄をコツコツするのが苦手な人にとっては、メリットにもなりますね。
はい。わたしです。
口座の維持費がかかる
iDeCo(イデコ)は、加入時に手数料が発生するだけでなく、運用中も毎月口座管理手数料が発生します。
なるべく手数料のかからない金融機関でiDeCo(イデコ)を運用しましょう。
私の選んだSBI証券のiDeCo(イデコ)口座は、手数料が大変安いのでとても人気です。
毎月の手数料は少額でも、長い期間運用を行うiDeCo(イデコ)においては相当な金額になってきます。
加入時の手数料
加入時には、国民年金基金連合会に税込み2,777円の費用が必要です。
これはどの金融機関でも同じのようです。
口座管理手数料
SBI証券の場合は、国民年金基金連合会へ税込み103円/収納1回。
これは掛け金のないお休み中の月には、徴収されません。
事務委託先金融機関に毎月税込み64円。
口座管理手数料の高い金融機関だと、合計1,000円以上の費用がかかる場合があります。
元本割れする可能性がある
元本保証型の定期預金や年金積立保険に掛け金を分配する方法もありますが、せっかくイデコをするのであれば、株式や債券を買うべきと私は思います。
運用益が非課税なのでチャレンジしないと損と考えるのが普通じゃないでしょうか?
しかし、元本割れする可能性も十分に考えられます。
そのことを理解した上で運用していくことが大切だといえます。
男はハイリスク・ハイリターンに全ツッパだろ!
ダメよ〜。ダメダメ。
しっかりと勉強して、運用でリスクを分散しましょう。
まとめ
メリットがたくさんありお得に思えるイデコのデメリットと注意点を説明させていただきました。
冒頭でも書きましたが、しっかりとデメリットと注意点を把握しておけば、リスクを最小限に減らすことが可能です。
今回紹介した3つのポイントは、こちらです。
- 60歳まで引き出せない
→「強制的に積み立てられてラッキー」と思う範囲内の資金で運用。 - 口座の維持費
→手数料の安い口座で運用。 - 元本割れリスク
→勉強して運用。
これからの世の中を生き抜くためにも、賢くお金の知識をつけていきましょう。
私はお金についてまだまだ勉強不足ですが、スタートを切れたという意味で、ファイナンシャルプランナーの資格をとったことは、本当によかったと思います。
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